『見限り人』
竹内誠(元関東地区主事)
久しぶりにアルバムを開いた。大学の一年生から四年生にかけての友人との思い出が収めてあるアルバムだ。一通り見終わってアルバムを閉じる時、ある事に気が付いた。それまでアルバムを開く度に、虚ろな眼をした何処となく陰のある自分から、キリスト者として様々な奉仕に携る自分への変化(成長)を見出していたのだが、今回は違った。自分の周囲に写っている顔ぶれが変わっているのだ。低学年時に写っている自分の周りに居る顔ぶれが、高学年になるにつれてなくなっているのである。そしてそれらの顔ぶれはことごとくキリスト者ではない友人のものなのだ。そして高学年時の写真に収まっているのは、ことごとくキリスト者の友人の顔なのである。