『KGKを始めよう』
小川真(元関東地区主事)
 この4月に入学されたみなさん、おめでとうございます。これから、新しい日々がスタートしますね。みなさんは、これからの学生生活を、どのように過ごそうとしているでしょうか。実は、この新しい季節に、是非始めて欲しいことがあります。
 それは、KGKです。あなたが入学したその学校は、神様が遣わしてくださった宣教地であり、そこには神様を知らずに滅びに向かっているたくさんの学生がいます。そして、神様はひとり子を十字架につけられるほどに、その学生ひとりひとりを愛しておられます。先に救いを受けたものとして、福音宣教の一端を担いませんか。

 今から60年前、2人の学生が、大学内の友人に福音を宣べ伝えるために祈り始めました。そして、祈りの中で、その運動が日本全国の大学へと広がっていきました。これがKGKです。
 KGKでは、各学校で聖書研究会という集まりをもち、祈り会、聖書研究、伝道集会といった活動をしています。ここでは交わりの中で、福音が伝えられています。恐れずに、聖書研究会の門を叩きましょう。しかし、もしかしたら、聖書研究会が無いかもしれません。その場合は、他大学の学生との交わりの場であるブロック祈祷会や地区のキャンプに参加し、仲間とともに聖書研究会が起こされることを祈りましょう。

 KGKは、3つのスピリットを持っています。
 一つ目は、福音主義です。KGKは「聖書は誤りの無い神様のことば」という信仰に立っています。私たちは御言葉を真剣に受け止め、御言葉の語ることに生きていきます。学友に、あなたの日々の生活からにじみ出る、証の生き方を通して福音を伝えていくのです。
 二つ目は、超教派です。私たちは、大学という限られた期間に、教派を超えて協力します。KGKは、いわば教会から世に遣わされた、教会の枝なのです。
 三つ目は、学生主体です。これは、神様からの召しをいただいてそれに応答するのは、他でもないあなただということです。そして、あなたが遣わされている学校は、外部からは閉ざされた世界です。神様を伝えるのはあなたなのです。

 「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」ルカ16:8。

 この御言葉をあなたはどう受け取りますか。学生時代とは、これからの人生を決める、とても大切なときです。この時期に、福音を届ける使者へと変えられることを願いましょう。
 神様は、あなたを招いておられます。さあ、今日からKGKを始めせんか。
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