『神様がくださったもの』
成實朝子(東北地区主事)
夏期学校が近づいてきた。申込書を見て早速スケジュール帳や携帯に予定を書き込む人もいれば、行くかどうかで迷っている人もいるだろう。
夏期学校というと、学生時代に経験した2つの出来事を思い出す。
短大1年の夏、初めての夏期学校に期待したのは「友だちを作ること」だった。最後の夜は徹夜をした(私にとって最初で最後の徹夜だった・・・)。最終日に完全静思の時間があった。夏期学校を振り返ろうと祈った時から意識がなくなった。気が付いたら完全静思は終わり、分かち合いが始まる時間だった。慌てたのと恥ずかしかったのは言うまでもない。
主事になり、居眠りをしないで合宿全体を振り返り、「完全静思の時間が足りなかった」と感想を言ってくれる学生のみんなを尊敬している。
2年後、夏期学校の準備委員になった。担当は会計。いつからかお金が合わなくなった。何度数えてもお金が多い。どうしてだろう。疲れ切っていた私は、夜に建物の外で泣いた。
今は合宿中の会計係の仕事で、手伝えることを手伝うようにしている(かえって混乱させたこともあった・・・)。
失敗ばかりであっても、いや、「しまった。どうしよう」と後悔したことの方が大切な経験として私の中に残っている。
そんな私に、神様はKGKを通して信仰の友を与えてくださった。その友人たちが、今も私のために祈り、支えてくれている。
皆さんは夏期学校に参加することを恐れて迷っているだろうか。何を期待して参加しようとしているのだろうか。
来なかったら(やらなかったら)良かったと思うことがあるかもしれない。でも、時間が経って「神様がくださった良いもの」に気が付く時が、きっとあるだろう。
皆さんが参加するそれぞれの地区の夏期学校を通して、神様のすばらしさを知ることができますように。