『事務局の小さな窓より』
長澤由希子(元事務局主事)
 みなさんこんにちは!
 東京・お茶の水にあるキリスト者学生会(KGK)の全国事務所。私は、ここで主事として働いています。出入りする学生さんに「何をしているんですか?」と言われたり、主事だというと驚かれたりします。確かに、学生伝道とは全然接点がないように見えるかもしれませんね。全国の主事たちが働きやすい環境を整えるため、KGKが社会責任を果たす団体として存在するために、事務局の働きは、KGK運動にとってとても大切な働きなのです。KGK運動が多くの教会や卒業生の方々を初めとするたくさんの人たちに今日も祈られ、支えられていることを知って欲しいと思います。

 この事務所は外の見える窓が1つしかありません。それもお隣の建物に遮られているので、ほんのわずか、切り取ったような空が見えるだけです。コンクリートの壁に囲まれた私たちにはなかなか外の様子がわかりません。濡れた傘を手に事務所に入って来られる方をお迎えして初めて「えっ、雨が降っているの?」と気づくこともあります。それでも、ここは、広い世界の出入り口だと思うのです。

 いろいろな人が出入りします。「いつも若い人がいっぱいで楽しそうだねぇ」と言い残して行く、宅急便のおじさん。夏期学校前には印刷機の使いすぎで部品が壊れることが多く、呆れているメンテナンスの人。日頃、学校訪問やメッセージの準備に忙しい主事も、事務所で仕事をするときもあるので、とてもにぎやかな1日になります。卒業生の方は、仕事帰りや休日の時間を割いてわざわざ事務所に足を運んで献金をして下さるだけでなく、今の学内活動の様子を知り祈っていて下さいますし、夏期学校などの分科会の講師として具体的に関わってくださる方もいます。学生のミーティングだけでなく、留学生会(OCF)、看護士会(NCF)、医科系聖研(EMF)などの集会も事務所を会場として開かれています。

 また、ここには、全国8地区から情報が寄せられます。各地区で発行されているあらゆるニュースレターが届いていますので、北海道の「Dream Dreams(ドリドリ)や中四国の「CHIKUWA」にも必ず目を通していますし、ときどきホームページにもアクセスして、KGK活動の祝福のためにお祈りしていますよ。KGKが当初から関わりを持ち成長の機会を与えられてきた、IFESの情報も入ってくるので、全協のJ's(ジェイズ)などを通してお分かちしています。

 もしお近くまで来られたら、ぜひ、KGK事務所にお立ち寄りください。一緒にお茶を飲みながら、遣わされた場所で神様がどんな働きをしてくださっているのかをお互いに分かち合えたらうれしく思います。
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