『ちりに着いています』
エステル・ブイ(元関東地区非常勤主事)
わたしの魂はちりに着いています。みことばによって、命を得させてください。詩篇119:25
新しい年が始まって、一ヶ月たっています。お正月に自分のために今年の抱負や達成したい目標を考えた人も少なくはないと思います。「今年こそ・・・・・・・」と思って、決心した人もいるでしょう。そして、自分を変えようとするために、しばらく努力もしたでしょう。

2月に入って、お正月に決心したことは、まだやっていますか。あるいは気が付かないうちに、いつもの習慣に戻ってしまっていますか。上に書いてあるみことばを読んで、皆さんがどのような気持ちになりますか。

「魂がちりに着いている」状態はどのようなことでしょうか。ちりに着くというところで、ある聖書の訳では、「ちりにへばりつく」と訳されています。宣教師同士で、このみことばについて分かち合ったことがあります。そのときの意見をいくつか紹介します:

・その人が倒れて、うつぶせになって、なかなか起き上がらない。
・その人が落ち込んでいて、片付けたり、掃除したりする元気もない。
・ちりが小さい物で、役に立たないものです。手放したくないものにしがみついている状態を感じさせられる。
・ほこりがいつのまにかたまって、健康を脅かしてくると同じように、世の誘惑も魂をねらっています。

生きている間は、誘惑や物に執着したり、落ち込んだり、倒れたりしていることなどがあります。私たちはそれを防ぐことができません。しかし、それを少しずつ乗り越えることができますよ!その秘訣はみことばにあります。この詩篇119篇を読むとき、これを書いた人が真剣にみことばと向き合って、聖書を人生の土台としていることがひしひしと感じます。32節だけ引用します:

私はあなたの仰せの道を走ります。あなたが私の心を広くしてくださるからです。
私たちも、ちりにへばりつかないために、神様のみことばを日々心にたくわえて、神様の助けによって、自分の弱さに打ち勝ちましょう!
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