2013年を信仰のチャレンジの年に
松尾献(九州地区主事)

12月31日になると、毎年、私が必ずしていることがある。

それは一年の振り返りだ。ほぼ、毎日つけてきた一年分の日記を読み、主が与えてくださった恵みを振り返る。その振り返りで、すっかり忘れていた恵みを思い出す。あの時、「聞かれていない」と感じていた祈りが、実は別の形で答えられていた事を知らされる。不信仰な自分、視野の狭い自分を知ると同時に、主の計り知れない愛の深さと計画を知る。

この振り返りの時間は私にとって、なくてはならない時間になっている。

私は、2012年を振り返り、この一年は、これまで以上に主から多くの恵みをいただいた年であったように思う。同時に、これまでで最もチャレンジの多かった一年だった。

というのは、2012年は、これまで慣れ親しんできた教師生活にピリオドを打った年であり、自分の故郷を離れ、主事として九州の地に一人でやってきた年でもあるからだ。

初めての一人暮らし、家具も全くない、友もいない、仕事にも慣れていない、「私」の目で見れば不安だらけのスタートだった。

しかし、何もなかった部屋に家具が不思議と与えられ、新しい地に信仰の友が与えられた。時には、自分の不甲斐なさに落ち込みそうになることもあった。でも、神様はそのような時に折にかなった助けと励ましを与えてくださった。

神様のくださった恵みは、決して私にとっては、心地の良いものだけではなかった。時には、「さとし」「戒め」「訓練」もあった。しかし、一年を振り返る時に、これも主の恵みであったと感謝する。

信仰とは、自分の予想できる可能性を超える事であると思う。「これならできる」という予想ではなく、神様への信頼の一歩であると思う。そして、その一歩を踏み出すときに確かに神が共にいてくださること、自分を守り養い、諭してくださる生きた神であることを知る。

神様のことばを信じて、見えない一歩を踏み出す。今年は、去年以上に、信仰の一歩を踏み出す年にしたい。あのヨシュアたちがヨルダン川を渡ったように、信仰によって一歩踏み出さなければ見えない世界がある。わからない世界がある。

この2013年が「生涯でもっとも主に恵みをいただいた」と振り返る一年でありたいと思う。

「全地の手である主の箱をかつぐ祭司たちの足の裏が、ヨルダン川の水の中にとどまると、ヨルダン川の水は、上から流れ下って来る水がせきとめられ、せきをなして立つようになる。」(ヨシュア3:13)


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