●『読書のススメ』 矢野 牧子(九州地区主事) |
事務所の書棚を整理していたら、「KGK読書案内」という小冊子を見つけた。1979年に作られたものである。これを読んでいる学生諸君の大多数が生まれる前に出されたシロモノ。ぺらぺらっとめくってみると、ズラッと並んだ本の題名。しかも、恥ずかしい事に、ほとんど読んだ事がないものばっかり…。最初のページにはこう書いてある。
「現代は、多くの情報が氾濫している時代であり、クリスチャンが正しい知識において成長し、また知識の成長のために意識的に努力しないならば、現代を支配している、誤った知識のとりこになり、信仰の成長が妨げられることになる。クリスチャンが聖書やキリスト教に関する豊かな知識と深い理解を持たなければ、現代における神の委託に応えることができない。」
インターネットや携帯電話の一般化してない当時でさえ、情報が氾濫しているのなら、今はなおのこと、私たちは知識の成長を求めていく必要があるのではないだろうか。神様は私たちの成長をのぞんでおられるからだ。聖書にはこう書いてある。「兄弟たち。物の考え方において子どもであってはなりません。悪事においては幼子でありなさい。しかし考え方においてはおとなになりなさい。」
おとなの考え方をもつためには、当たり前の事だが、聖書そのものをよく読むことである。それから、その聖書をよりよく知るために、信仰書はもちろん、一般の小説やエッセイだって聖書と照らし合わせて読むことも、おとなの考え方をするための助けとなるのではないだろうか。学生時代、いかに良い本とめぐり合うか、結構重要だと思う。私も学生時代に主事から、「今どんな本読んでるの?」とよく聞かれた。日常会話に、「この本よかったよ〜」などと、話ができれば最高だと思う。
読書の秋、いっちょ本腰を入れて本を読んでみますか。